第2章:なりきりチャットの基本
最終更新: youre_b_hind 2019年11月11日(月) 23:34:10履歴
「ロールプレイ」の略。なりチャでは、PCの台詞や行動をチャット上に記述すること。或いはその記述そのもの。
※版権チャや携帯向けなりきりサイトの多くでは、台詞は含まず描写部分のみを指す。 また顔文字・記号・略字の類ではない、文章による描写に限定される。 |
ドイツ語の「ドッペルゲンガー」の略。「分身」を意味する。自分のドッペルゲンガーに会うと数日のうちに死ぬという伝承がある。なりチャでは、同じPCが同時に複数のチャットルームに現れること。またそのPC。
普通のチャットと同じように、誰に対する発言かを示すには「>相手」を用い、どの話題に関する発言かを示すには「<話題」を用います。人数の多い場合は、こうして読み易くすることが必要になります。
「>all」は、その場に居る全員に対する発言であることを意味します。
小沢>野中先輩知らないっすか?>all 佐藤>ああ、あいつなら屋上じゃないか。<野中 |
少し本格的ななりチャでは、台詞だけでなく描写も用います。台本のト書のようなものです。描写は丸括弧( )の中に記入します。
まれに、台詞の方を鉤括弧「 」で括るサイトや、視認性を高めるため隅付き括弧【 】を用いるサイトも見られます。
小沢>先輩、何してんすか。(と背後からぽんと肩を叩く) 野中>(びくりと飛び上がり)小沢君、びっくりさせないで貰えるかな。 |
小沢>あ、すみません。つい……。【釣られて驚き、ぱっと手を挙げる】 野中>鼻先に人指し指を突き付けて「1点減点!」と宣告する。 |
PCとしてではなくPLとして発言する場合、括弧の中に「P:発言」または「PL:発言」として書きます。ただしアバウトなサイトでは単に文脈で区別することもあります。
初期のなりチャでは、入室・退室時にPL同士が挨拶をするのが一般的でした。しかしなりチャが発展し本格化すると、PLでの挨拶をしないサイトも増えました。慣れないと不躾に見えるかも知れませんが、雰囲気を壊さないようにしたり、しがらみを減らすためです。ルールに明記されていなければ、他の人と同じようにすると良いでしょう。
PL発言は禁止されていたり、必要最小限のみ許可されていたり、推奨されていたりと、サイトによって扱いが大きく異なります。PL発言は必ず秘話で行うサイトもあれば、トラブルを警戒して秘話機能のないサイトもあります。
小沢>ちーす(と部室のドアを開く)(P:お邪魔しまーす) 野中>オハヨ。今日は遅かったじゃない。(振り返りながら/いらっしゃいませ〜) |
PL発言は禁止されていたり、必要最小限のみ許可されていたり、推奨されていたりと、サイトによって扱いが大きく異なります。PL発言は必ず秘話で行うサイトもあれば、トラブルを警戒して秘話機能のないサイトもあります。
現実では、返事をする間を与えずに話したり、二人いっぺんに話しかけるのは避けます。同様の気遣いはなりチャでも有益です。立て続けに発言すると、相手が返事を打っている最中に邪魔をすることになりかねません。また人数の多い場合は、話題を意識的に合わせないと、別種の会話が同時並行することになります。
多段レスには長所もあります。自分が二段目を送信した直後に、相手から一段目に対するレスが届けば、待ち時間は殆どなくなります。しかし相手が話題を纏めて一回で返して来た場合は、パラレルレスを嫌がっていると考えるべきかも知れません。
多段レスには長所もあります。自分が二段目を送信した直後に、相手から一段目に対するレスが届けば、待ち時間は殆どなくなります。しかし相手が話題を纏めて一回で返して来た場合は、パラレルレスを嫌がっていると考えるべきかも知れません。
小沢>(机の上に腰掛け)そういえば佐藤先輩と何話してたんすか? 小沢>あれ、よく見たら先輩……髪切った?(と身を乗り出す) 野中>いいでしょ別に。何でそんなこと聞くの?(鞄を閉め、逃げるように歩き出す) |
レス蹴りは相手を不快にさせる恐れが強いので、極力避けて下さい。PCが無視する時はしっかりロールします。PLの無視と、PCの無視は全く別のことです。
小沢>あ、先輩。(呼び止めようと、手を差し延べかける。机の脚が僅かに浮く) 野中>……。(呼びかけられても歩を緩めない。まるで聞こえていないかのように) |
相槌を打つだけなど、極端に短いレスばかりするのは避けるべきでしょう。話が続かず、相手は話題を考える負担を強いられるからです。また相手に比べ極端に長いレスも、相手の負担になりかねません。
佐藤>あれ、野中じゃん。何でこんなところに。おまえの家って、この近くとか? 野中>別に。 |
いわゆる「ドッペル」は多数のサイトで禁止されています。時間軸を狂わせたり、相手の気分を害するからです。複数の部屋に入室し一方をおざなりにする、好みのPC全員に付きまとう、諜報活動を有利に展開するといった行為が過去に問題になりました。しかし掲示板等のペースの遅い媒体との掛け持ちは認められることが多いようです。
チャットがオープンな場所と個室に分かれている場合、込み入った話や恋人同士の語らいなど、他の人が参加し辛い会話には個室の方が適しているでしょう。また全室が埋まっている時は、長居せず早めに切り上げた方が親切かも知れません。
チャットのログを無断で人に見せたり、学校や会社のパソコンからチャットすることは考え物です。特にボーイズラブサイトや18禁サイトでは、すべきでないでしょう。自分のチャットが知らないところで人目に触れることを嫌がる人は少なくありません。
チャットにメールアドレス欄がある場合、そのサイトの慣例に従って情報を記入します。プロフィールとリンクするチャットが珍しかった時代のオリチャでは、キャラクターの外見や注意事項を記入するのが一般的でした。
例:男/68歳/173cm/61kg/灰髪/白目勝ちの鋭い目に眼鏡/くたびれた背広 |
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