第5章:リアリティと自由度
最終更新: youre_b_hind 2019年11月12日(火) 08:53:13履歴
「(笑)」「(爆)」「(滅)」「(何)」「(マテ)」など、文章に音・表情・ニュアンスを補うために使用される括弧書き。インターネットスラングの一種。
例:今日で卒業なんです(喜) 例:今日で卒業なんです(泣) |
「半なりきり」の略。半ばPCを演じ、半ばPLであること。どこまでPCになるかは様々。PCの口調や性格を真似し、PL情報とPC情報を区別せず会話することが多い。「背後が」「(謎発言)」など但し書きを付けて、PL情報を区別する場合もある。
創作物の運命か、なりチャにリアリティを求める動きは非常に活発になりました。あたかも完全なバーチャルリアリティを模索するかのように。具体的には以下のようなことを要求するサイトが多くなっています。
もうひとつはPL発言禁止のサイトで、一言PL発言が必要な時はどうしたら良いかということです。これはサイト次第ですが、さりげなくロールに縫い込むことが多くなって来ました。例えば「文字色が背景に溶け込んで見辛いので、変えて欲しい」と言う場合は次のようにします。
- 世界の雰囲気を損なう要素を排除すること。例えば、空想上の世界で現実の地名・人名・商品名を出さない、科学の発達していない世界でハイテク機器を使わない、ダイス目や能力値などのPL情報はPCの会話に持ち込まないなど。
- その世界で現実的なPC設定にすること。例えば普通の高校が舞台なら、暗殺術の達人より、塾通いで趣味はゲームのPCの方が「らしい」でしょう。小説を書く人が下調べをするように、設定に関してある程度の知識を持つことも推奨されます。
- 現実感覚を持ってPCを動かすこと。例えば、出会ってすぐ身の上話をしない、一目惚れを何度も繰り返さない、ギャグで羽目を外さないなど。
- 描写に存在感・臨場感を持たせること。台詞のニュアンスやPCの内心は、微妙な仕草や様子の描写で、つまり演技で表現します。絵文字はデフォルメであり、現実感を損なうため好まれません。
- PL情報とPC情報をできるだけ一致させること。チャットやPC掲示板で、相手のPCが知り得ない事情を描写することは控えます。例えば内心や背景事情を描写すると、余計なPL情報でロールが誘導されると嫌がられる恐れがあります。
- PLを感じさせないこと。言い換えれば操り糸を見せないことです。雰囲気を壊さないよう、ロール中はPL発言を極力控えます。
例:くゎ……、ぉ……。(急所を蹴られ、苦痛に歪んだ表情で腹の底から呻く(笑)) |
例:(目を細め、目尻を擦り)なんかお前の姿、よく見えないんだけど。 |
リアリティに凝るあまり制約が拡大していくと、かえって楽しめなくなる場合もあります。そこで原点に回帰してゲームとしての面白さを見直す流れも生まれました。
- 漫画的なロールを許容するサイトでは、突然ハリセンが現れたり、中世なのに現代的な服装をしているといった不自然さは「お約束」として割り切ります。だからといって質が低いのではありません。楽しみ方が違うのです。
- PCの会話にPL情報を出すのは「完なり」では不適切です。しかし「半なり」ではアリです。半なりには半なりの良さがあります。キャラ崩しや世界設定の逸脱を、楽しければ良しと容認するサイトもあります。
- 子供っぽい願望の具現であるなど、ある種のPC設定には辟易してしまう人も居ます。しかし好きなPCを作れる自由さには原始的な価値があります。人情を理解し、人の好みを許容することも大切です。極めて自由で、混沌とした様相ながら活気溢れるサイトもあります。
- 心理描写はPCには無意味でも、PLには意味があります。ロールを誘導するためではなく、相手PLを楽しませるために使うと効果的です。例えば誤解ロールのようなギャグで笑わせたり、ラブシーンで気分を高めるなど。
- PL発言的に「(笑)」などの括弧内略字を使うと、ロールにPLの表情が付きます。すると相手の反応や意図を学習してロールプレイの息を合わせやすくなります。面白いギャグに対して「(P:爆笑)」と喝采を贈るのも同様です。
- 絵文字はすぐ打てるので、テンポを落とさずPCの様子を表現できます。
- PL発言ができると、トイレ休憩などちょっとしたことで悩まずに済みます。PL会話の方が盛り上がってロールがおざなりになる恐れはありますが、逆に言えばそれだけの楽しさがあります。
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